土木の仕事

㈱鹿内組 佐藤です。

前回載せれなかった、私が現場代理人を務め先日終わった現場の話を今回アップします

「現場代理人って何?」という方の為にざっくり説明しますと、現場を管理する者のことです。
私共が工事をするにあたり会社が国や県、各市町村や民間の方々(以下、発注者)から仕事を受注します。
会社が仕事をとるので社長が責任者になるわけですが、社長の代理として仕事を任される者という感じで考えてください。

先日終わった工事は橋梁補修工事というものです。
(専門的な用語が多数出てきますが各々の説明は省略します。)

皆さんも橋の上の舗装を直したりするのは見たことあると思います。
今回は橋の下の部分です。(以下の説明用の写真は異なる現場の写真を使用しています)


昔架けられた橋をよくみると塗装された(鋼材)部分が、長い年月で錆びて剥がれてきているんです。
その塗装を剥がして新しく塗替えましょうという工事です。
※他にも工事として橋脚(きょうきゃく:橋を支えているコンクリート)の補修、排水管(はいすかん:橋の道路に溜まった水を下に落とす為の管)の取替え等あるのですが省略します(笑)

まず、橋の下(裏)で作業するための足場【吊足場(つりあしば)】をかけます。
(この工事は専門に仕事をされている会社さんの協力を得て仕事をしてくのが多いです)

今回この橋は塗装の中に鉛が含まれていることがわかり、(塗装を剥がす)作業中鉛が飛んで行かない様囲っている形です。
※(塗装に鉛が入っていてそれが)体内に入ると危険なんですが、その説明は省略します。

足場設置完了後、塗装工事に入ります。
まず塗装を剥がしたり塗ったりする時吊具への付着、剥がした塗料が外部へ漏れていかないよう足場内をシートで養生(保護)します。
塗装に剥離剤(はくりざい)を吹付け剥がしていきます。


塗料の中に鉛が入っているので人体(体内)に入らない様、作業する場合は防護服・全面マスク・手袋・シューズカバーを着用し作業しています。
剥離後鉛が付着したもの(シートも含め)全て密閉型の容器にいれ産業廃棄物として適正に処理します。

剥離完了後塗料を塗っていきます。
塗料が有機溶剤(ゆうきようざい)の為匂いがきつく、それを防ぐマスクを付けてます。


今回の橋は塗装が5層(下塗り1(2回塗)・2、中塗、上塗)で、各層毎の決められた塗料で塗っていきます。



塗るといってもその塗りの厚さ極薄です。単位はμmが使われます。
マイクロメートルと言うようです(この仕事をする際に教えてもらいました)。1μmは1/1000ミリです。
決められている厚さになる様ローラーやハケで職人さんが塗っていきます。
職人さんに塗りの最中にココが薄い・厚いの違いを教えてもらいましたがわからず・・・まだまだ勉強中です
塗装完了後(乾燥後)に塗装の厚さを機械を用いて確認・管理します。

上塗まで塗り終わり発注者側の検査を受け、合格したら足場を撤去します。
(足場を撤去してしまうと測れない所もあるので撤去前に一度検査を受けます。)



その後、すべての作業が終了したら最後の検査(竣工検査)を受けます。
合格をいただけたら工事完了です。

写真見ておわかりになるように私作業はしてないです!!監督なので(笑)
重いものを持ったりとか土にまみれて仕事するイメージが強い土木
実際はこんな感じで管理する側だと汚れることはあまりないです
(測量器具の重量物は持ちます
今回だと写真を撮ったり、現場の進捗(行程)を確認したり次の仕事(作業)への段取りをしたり、発注者の方や協力業者さんと打ち合せが主でした

今後多くなるであろう橋(下部)の橋梁補修。
もし、こんな足場があったら今日紹介した仕事をやっているのかもしれません

文章が長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました
ではまた~~~